「カラクリスタ」

「輝かしい青春」なんて失かった人のはてなブログ

「心」を守るために私がネットやった事

しばらく前からインターネット上で「心」を守れるよう、色々と行動を調整しているのですが、 今回は今日までに行ってきたことを書きたいと思います。

例えば、SNSをやめる

これはしばらく前……というより今年の5月頃に行なったことなのですが、 その当時持っていたSNSアカウントの内、連合系SNS以外の物をすべて削除しました。

当時、私が身を引いたSNSとしては次の通りです:

  • X(ex. Twitter)
  • Bluesky
  • Instagram / Threads

他にもトピアラジオトークといった物も含まれるのですが、 これらはどちらかと言うと個人的な事情による物で、諸々のアカウントを消すのであれば……という流れで退会しました。

上記の理由としてはその時々に色々と厳しい光景を見てしまったり、 その時は未だ使っていたBlueskyでも自分にとって好ましくない面々が流入し始めていた、 という事が影響しています。

また、私はうつ病を患っている関係で2024年7月時点でも精神科のデイケアへ通っているのですが、 ある時、私を受け持つスタッフの方から、

インターネットのあれこれを見聞きして、自分が消耗してしまうことからは距離をおいた方がいいよ

との助言を受けていた事もあり、それ以降、自分が磨り減りそうになるSNSからはすべて撤退しました。

その他、私の場合、見ず知らずの人からメンションが飛んでくる、 という事に強いストレスを感じる人間であることを自覚したため、 そう言った文脈もアカウント削除の理由にあります。

そのため、現在のところ何らかのコミュニケーションを前提をしたSNSのアカウントは原則取得しない、 という方針を立ていて、今後はその方針の元に行動しようか、と考えています。

最後に、連合系SNSのアカウントを残していた理由については下記の通りで、 現在も細々とアカウントを運用しています:

  • 連合系SNSではアカウントを公開しつつフォローを許可制にできる
  • 連合系SNSでのアカウント閉鎖は割と大変でサーバに負荷が掛かる
  • 連合系SNSのメインアカウントはセルフホストで完全な自己管理下にある

例えば、「強い感情」が集まるWebサービスを避ける

過去にアルバイトでインターネットを作る仕事をしていた人間がこれを言うこともどうか、と思うのですが、 少なくとも次のサービスはFirefoxとuBlock OriginViolentmonkeyStylusなどを駆使し、原則としてブロックしています:

また上記サイトについてははてなブックマークやRSSリーダーでも表示できないようにしていて、 はてブやRSSリーダーでは「心」がざわ付く単語もまたブロックしています。

※ はてなブックマークで特定のURLや単語のブロックにははてなミュートが便利です。

なお上記のWebサービスをブロックしている理由は、おおよそ下記の通りです:

  • X (ex. Twitter) - 嫌な思い出が多く平和に使うことが難しい
  • Togetter - XのまとめサイトであるためXと同様に厳しい
  • note - 大半は問題ないが時折、かなり厳しい記事が出てくる
  • はてな匿名ダイアリー - 生身の感情が発露されており厳しい
  • ヤフーニュース - 感情が揺さ振られるニュースを目にしやすい

現実として、こういった「強い感情」が集うサービスから距離を置く、 特にニュースサイトから遠ざかる、という事は社会の光景から目を逸らすという側面を持ちます。

ただ、個人が持てること、出来ることには限度があり、 何もかもを拾い上げようとすれば、何もかもを取り零すに繋がります。 少なくとも聖人しょうにんでもない私が手に負えることでもありません。

また、そもそもの話として私は自身の力で自らを支えることすら難しくなってしまった人間で、 そう言った人間が社会の光景を目にし続ければ、ただでさえ弱った「心」が擦り切れ果てることに終わります。

そのため、私は「心」を守るためにこういった「強い感情」や「社会の光景」の直視を避けることにしました。

無論、ある程度はふと目に入り心を痛めることもありますが、そうであっても自身に出来ることがない以上、 「見なかった事にする」ほかない、と私は判断しています。

「危険な街」から「避難所」としての現実へ

正直、SNSも含めて上記ようなサービスを心穏かに使えるのであれば、 今回のような行動はそもそも必要がありません。

しかし今のインターネットSNSという状況の元に、そのSNSで強い感情二束三文の正義、 それらの元に集った連帯という名の衆愚が溢れている以上、 私に取っての最適解はそれらを忌避する他ない、と判断しています。

また、現在の「インターネットコミュニティ」と「現実にあるコミュニティ」、 どちらの方に安心感があるか、と問われたら、その答えは「現実にあるコミュニティ」です。

例えば、私は末席の開発者としてYAPC::Japanと言うテックカンファレンスに参加していますが(次回は10月に函館開催です、しかし私は体調的に厳しい)、 初対面の方との交流においても、YAPCのように一定の規範と規律のある場の方が安心できます。

他方、私個人の生き方の話として、性別違和の文脈で地元に近いLGBTの当事者会へ足を運んだこともありますが、 昨今、特に性別違和を含むトランス関連の相談は区切られた当事者会に参加する他ない、という実感も強いです。

結果として、私のように「心」を守ろうとする、といった文脈では、 今現在のインターネットはどこから襲われるかも分からない「危険な街」であり、 現実に閉じた社会の方が、却って「避難所」として身の持ちようがあるな、と感じています。

※無論、現実が「危険な街」である方もいるとは重々承知しています。今回の話はあくまで「私」という立ち位置からの話です。